不動産・建設業界で転職するにあたり、施工管理技士の資格は有利に働きます。専門知識の熟知や経験値が証明されるからです。責任のある役職に就けるため、キャリアアップにはおすすめ。ここでは、施工管理技士の内容を解説します。種類があるので、自身に必要な資格を理解しましょう。不動産・建設業界で転職を検討している方は必見です。
施工管理技士って何？
施工管理技士は国家資格であり、施工スケジュール・安全・品質など、全体を管理できる資格です。現場を混乱させず、施工を完了させる重要なポジションになります。ここでは、施工管理技士に必要とされる5つの能力を紹介しましょう。
工程管理
建設工事には必ず工期があるので、作業工程を立てる必要があります。工事にはさまざまな業者がかかわり、契約も決まっているため全体の把握が重要です。各作業員が効率的に動くために、最善の日程調整を行います。また、トラブルが発生した際、臨機応変に日程変更することも求められるのです。
原価管理
工事にかけられる予算に対し、材料や人件費を算出し、利益管理をする能力です。予算オーバーする場合は、計画から見直すことも求められます。また、下請け業者を検討すべきこともあるでしょう。何に予算をかけるべきか、バランス感覚も重要です。
安全管理
建設現場は事故が隣りあわせの環境です。そのため、安全管理は欠かせません。事故が起きない環境整備をはじめ、作業員に対する意識を徹底します。とくに、準備や確認作業はルール化し、入念な指示が必要です。
また、日々危険と感じる箇所を見つけ、改善することも求められます。全員で共有しながら原因追究することで、意識を高められるでしょう。また、整理整頓や適した身なりなど、細やかな点も指導しなければなりません。
品質管理
建築物の品質は、発注者が求める通りでなければなりません。そのため、設計図と実物の寸法が一致しているか、材質・強度などの確認が必要です。評価する箇所には規定基準もあるので、都度理解することも求められます。
環境管理
施工にあたり、周辺への配慮は重要です。計画の段階でトラブルや汚れ、騒音などを想定しなければなりません。また、それらに対する防止策を考える必要があります。とくに、産業廃棄物や自然汚染に対しては気を付けるべきでしょう。
建設業界で必須の資格！施工管理技士7種類
施工管理技士は分野ごとに7種類存在し、1級・2級と分かれています。各1級は取得が難しいものの、業務の幅が広くなるので転職で評価されるでしょう。ここでは、7種類の施工管理技士を解説します。
建築施工管理技士
住宅・マンション・商業施設など、建築工事全般に関する資格です。計画や品質・安全管理を担えます。総合的な目線が必要とされる現場監督に就けるのです。
土木施工管理技士
道路や河川、橋など、インフラに関する資格です。新築・改修工事の現場を管理します。また、水道管やガス管の取り扱いも可能です。1級は責任者としても活躍します。
電気工事施工管理技士
照明や送電設備を取り扱う資格です。電気に関する工事全般を担当します。資格取得により、受電計画や配線設計にも関われるので専門的です。
管工事施工管理技士
ガス設備・排水管・空調など、配管工事に必要な資格です。専任技術者や主任技術者など、役職を務めることもできます。
造園施工管理技士
庭や公園、街路樹など、造園全般に関する資格です。施設の開発や外構工事など、大きな分野で活躍できます。
建設機械施工技士
建設機械の使用が可能となる資格です。また、建設機械を使用する計画立案も行えます。専門知識があり安全対策など考慮できるので、全体の管理業務を担える資格です。
電気通信工事施工管理技士
インターネット・電話回線の工事を行える資格です。設置・障害調査など、専門知識や技術が活かされます。
施工管理技士の資格を取得するメリット
資格取得は、転職で大きなメリットになるのでおすすめです。ここでは、具体的なメリットを紹介します。きちんと学び、転職前に準備万端の状態にしましょう。
給与アップ
資格に応じて手当てを出す企業があります。とくに1級であれば、各資格で評価されるのです。今までより、給与アップを狙うことができます。
また、資格取得を目指している最中であれば、合格後お祝い金が支給される場合もあるのです。モチベーションアップになるでしょう。どの資格が求められるかを、あらかじめリサーチすることが重要です。
キャリアアップ
資格保有者は現場の作業に止まらず、全体の管理に直接関与できます。広い視野をもてるため、経験値が上がるでしょう。責任のあるポジションであり、やりがいも大きくなります。
ある程度の現場経験がある場合、次のステップに進むために重要です。資格はスキルを証明し、企業から信頼してもらえます。
まとめ
不動産・建設業界は、専門知識や技術が多くなります。そのため、資格はスキルを証明するために重要です。転職希望する企業が、どのような資格を重視しているか理解しましょう。
また、資格の勉強を含めて、転職の計画を立てると安心です。準備万端な状態で、転職に挑みましょう。また、転職エージェントの利用をすることで、たくさんの求人と出会えます。選択肢を広げながら、納得のいく企業に転職しましょう。
